体温は健康と美容に深く関係!

◎体温が下がると免疫力が下がる?

あなたの体温は何℃だったでしょうか。実は、体温は免疫力と深く関係しています。
私たちの免疫システムは、大きく分けると白血球の中にある顆粒球とリンパ球から成り立っています。そしてこれらの免疫細胞は、適正な温度で最もよく働き、細菌やウイルスなどの外的や、体の中の有害物質を排除してくれます。
その為の理想的な体温は36.5℃といわれ、1℃下がると免疫力がなんと30~40%も低くなるのです。さらにガン細胞は低い体温を好み、特に35℃前半になるとガン細胞が増殖しやすくなると言われています。

逆に、病気のとき熱が上がるのも、まさに体温が免疫力と関係している証拠。発熱することで体は自ら体温を上げ、血流をよくして白血球の免疫システムを活発に働かせ、ウイルスなどを駆除しようと働くのです。
また、人間の生命活動や生命維持に欠かせない酵素も、体温が高いほど活性化します。
こうした相乗効果から、体温を高く保ったほうが病気になりにくいといえるのです。
※免疫とは・・体内に病原菌や毒素その他の異物が侵入しても、それに打ち勝つ能力。また、異物と反応する抗体を作って発病を抑える抵抗力を持つこと。転じて、物事がたび重なるにつれて慣れてしまうこと。

◎体温が下がると太りやすい体に!

低体温のデメリットの1つに、内臓温度が下がることで基礎代謝も低下すること。基礎代謝とは、何もしなくても体が消費するエネルギーのことです。
大人が1日に必要なカロリーは男性で1800~2000キロカロリー、女性で1600~1800キロカロリーですが、この60~70%は基礎代謝で消費されます。つまり、基礎代謝が大きいと食べても太りにくいのです。
ところが、体温が1℃低下すると基礎代謝は約12%も低下。
1日の基礎代謝が1400キロカロリーとするとその12%は168キロカロリー。これはウオーキングを50分間したときの消費カロリーと同程度です。
また、内臓の温度が下がると血のめぐりも悪くなり、老廃物もうまく排出されません。そうなると肌のターンオーバーにも影響し、肌がくすんだり吹き出物がでたり、老化も進んでしまいます。

◎現代人に低体温が多い理由!

ではなぜ、現代人に低体温が増えているのでしょうか?
その原因は、まず食生活の乱れ。食べ過ぎたり、寝る直前に夕食を食べたり、加熱した食事ばかりとったりといった生活は、生命活動に関わる酵素をムダづかいしたり、他の器官や細胞に行くべき血液を胃腸に集めてしまったりして低体温につながります。

次に体を動かす機会が減り、筋肉が減っていること。筋肉は最大の熱産生器官であり、女性に冷え性が多いのも男性より筋力が低いため。
しかし、車に電車、エスカレーターやエレベーターなどの便利な移動手段が増え、現代人は筋肉が少なくなっています。
そして、ストレスが多いことも低体温の原因。ストレスが長期間続くと自立神経のバランスが崩れ、血液の流れが悪くなって低体温に。また、ストレスはホルモンバランスも崩しますが、ホルモンバランスが崩れると細胞の回復が遅くなり、細胞自体のエネルギーが低下するため低体温につながります。

さらに、夜型の生活で本来とるべき時間に睡眠がとれていないことも原因の一つ。睡眠リズムが乱れると自律神経の1日のリズムも乱れ、バランスが崩れてやはり低体温を引き起こしてしまいます。

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